あれ
合格したこと自体は、嬉しかった
だけど、約束は約束のはずだった
「受かったから、T中学に行きたいって言って良い!?」
「なに言ってるの。もう入学の手続きしてるよ。」
12歳。小学6年生。
真っ暗な闇に脚を踏み入れた感覚は確かだった。
小学生④
受かったら、T中学に行けるんだ!!
イヌネコなんかよりも素直にそう思った私は、6年生になって、懸命に勉強した。は嘘だけど、通い始めた頃よりは真面目に勉強するようになった。と思ってる。
6年生。1月31日。本番試験の前日。
模試ではずっとE判定だったし、参考書も終わっていなかった。
さすがに、やばい。
夜8時に、今までに無い形相で勉強した
苦手な理科の滑車の問題。算数の場合の数。読めない漢字。名前を知らない、歴史上の人物の写真。
もーシラネ!!カンでいこう!
迎えた2月1日
試験は解けない問題だらけ
ああ、落ちたらT中学に行きたいとか言えないなあ。滑り止めの学校をずっと受けることになるのかあ。 と思っていた
2月3日
「受かってるよ」
ママが合格を教えてくれた。
小学生③
とにもかくにも、やんちゃな子だった
男の子にイタズラなんてされたら、相手が泣くまでやり返すような子だったな
ついたあだ名は百獣の王
覚えていないけど、仲良しの男の子のお道具箱を勝手に荒らしたこともあったらしい。
テツ、ごめんな。。。
「うさぎちゃんは、K中学校を受けるのよ。女の子だけの学校だから、きっと楽しいわ」
自分の知らないうちに話が進んでいっていた
塾には行かないと怒られるし、宿題もやらないと怒られるからやっていた。いや、多分、答えを写していた気がする。多分
とりあえず塾に行っては、授業そっちのけで少女時代やKARAを踊ってた
世代がバレる
私が
「皆とT中学校に行きたい!受験はしない!」
と言った時
「そんな生意気なことは受かってから言いなさい」
とママは言った
子供って、やんちゃな子ほど、素直だよね
私はその言葉を真正面から受け止めた
小学生②
授業、宿題、授業、宿題の繰り返し
宿題をやっていない時は
夜遅くまでこっぴどく叱られたっけ
ていうかほとんどやってなかったな。
学年が上がって
小学校の友達と中学生になったらの話をするようになった
私もみんなと同じT中学校にすすんで、ほどよくグレ、ほどよく勉強し、恋愛もするんだと思ってた
けど
「うさぎちゃんはT中学校には行かないの。受験するのよ」
なんでそれをママが決めるんだろう。
それを口に出したら
「なんでもよ。黙って勉強しなさい。」
あのときの感情は、ずっと忘れないと思う
小学生
小学3年生の終わり頃 9歳の時
「4年生から、塾に通うから」
そんなようなことを言われた
「ちゅうがくせい」の意味すらよく分かってなかったと思う。
お姉ちゃんがいたけど、「ちゅうがっこう」で何をしているのか全く知らなかった頃
「うさぎちゃんは、地元の中学校じゃなくて、受験してみんなとは違う学校に行くのよ」
ママはそう言った
私は
ふーん。じゅけんって何するんだろう。なんで皆と同じ学校に行かないんだろう
ぐらいのノリで塾に通い始めた
多分、全ての始まりはここだったのかな
言われるがまま塾に通い始めたら、大嫌いな算数の授業、宿題、また授業の繰り返しだった
はじめまして
はじめまして うさぎです
心にギャル飼ってます
収まりきらないエネルギーを形にしたくてはじめたよ